どうも、ゾノです!
オランダからベルギーの首都ブリュッセルに到着し、本日よりベルギー編となります!!
ブリュッセル市内にある世界遺産のグランプラスと、がっかりスポットとして知られる小便小僧は昨夜のうちに訪れていたので、本日はブリュッセルから少し離れたアントワープを日帰り観光しました。
アントワープは、フランダースの犬の舞台として日本人にもちょっと馴染みのある場所。
私自身、フランダースの犬の主人公ネロが憧れていた、ルーベンスの絵画を鑑賞すること、そして個人的に大好きな画家でもあるルーベンスの邸宅や教会の祭壇画、そしてお墓まで探訪することが大きな目的でした。
事前に調べたところ、アントワープでは他にも見所がありそうだったので、お得に観光できるアントワープシティカードを購入してアントワープを終日散策しています。
実際にどれだけお得に観光できたのか?
記事の最後には各施設の入場料とあわせてアントワープシティカードで元が取れたのかも紹介しているので、今後訪れる方は参考にしてください。
本日はブリュッセルからの日帰り観光した際の模様と、旅を楽しくする予備知識も多めでご紹介します!
是非、最後まで読んで頂けると幸いです!
ベルギー観光は15カ国目!!
旅行期間はトータルで88日目となります。
- ギャルリー・サンテュベールを散策!
- ブリュッセル駅から電車でアントワープ駅に移動!
- アントウェルペン中央駅も観光スポット!?
- フランダースの犬に縁のある聖母大聖堂を観光!
- マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館で絵画鑑賞!
- ルーベンスハウスの豪邸さに驚く!
- 聖ヤコブ教会でルーベンスのお墓を発見!
- ロコックス・ハウスで絵画を鑑賞!
- マルクト広場(グロートマルクト)の周辺を散策!
- 最新スポット:DIVAの金庫室はインスタ映え?!
- デ・コーニンク醸造所でベルギービールを堪能!
- ブリュッセルに戻り、世界遺産グランプラスを散策!
- まとめ:ベルギーのアントワープ観光|フランダースの犬の舞台を散策!
ギャルリー・サンテュベールを散策!
時刻は午前11時半ごろ。
アントワープに行く前に、まずはブリュッセル市内にある、ギャルリー・サンテュベールに向かうことにしました。
こちらは昼夜問わず賑わっている商店街であり、めちゃめちゃインスタ映えしそうな雰囲気があったので「昼のほうが良さそう!」と思って最初に訪れました!
やばくないですか?!
レトロな雰囲気もありつつ、お洒落な感じもありますが、実は1847年に建てられたヨーロッパ最古の高級ショッピングアーケードになるそうです。
天井がガラス張りになっていて、私が訪れた際は天気も良く、太陽の日射しがアーケードをさらに美しく魅せてました!
テナントとしてはベルギー名物のチョコレートのお店が多く、お洒落な雰囲気の中でスイーツを楽しんだり、お土産用にもチョコを購入できるので一度は訪れるべき場所のように思えます。
場所はブリュッセル中心部のグランプラスから徒歩圏内となりますが、念の為、Googleマップをリンク共有しますのでご参考に!
ブリュッセル駅から電車でアントワープ駅に移動!
ブリュッセルからアントワープまでのアクセス方法として電車とバスがありますが、ここ最近はバスばかり利用しているので今回は電車(鉄道)をチョイス!
どちらも移動時間や費用に大きく差はありませんが、少しでも安く抑えるなら高速バスが最適です。
ただし!
タイミングによっては電車の方がお得になります!!
バス移動の場合は片道で5€も掛からないので通常料金だと電車の方がお高いですが、なんと週末限定で50%オフのプロモが実施されていました。
詳しい情報はこちらの記事にまとめました。
asia-ttamonse.hatenablog.com
ブリュッセルから電車で向かう場合は、グランプラスから徒歩5分の場所にあるブリュッセル中央駅が最寄り駅となります。
私は午後0時4分の電車に乗車!
アントウェルペン中央駅も観光スポット!?
午後0時52分にアントワープ中央駅(アントウェルペン中央駅)に到着!
到着して駅改札から出たあと、
衝撃的な光景が待ち受けてました!!
やばくないですか??
(本日2回目)
駅構内とは思えないような雰囲気で、映画の世界にいるような感覚に陥りました!
1つ前に訪れたオランダのアムステルダム中央駅の外観にも感動しましたが、お隣のベルギーでもまさか「駅」に感動するとは思いもしませんでした。
そして感動したのは私だけではないようです!!
誰もがそう思うからか、アントワープ中央駅は世界一美しい駅とも言われています。
さらに!
私はスルーしましたが、駅構内にあるLe Royal Cafeというカフェは名前の通り、元々は王族の待合室、貴賓室として実際に使用されていたそうで、贅沢なひと時が味わえます!
嬉しいことに、一般的なカフェと同価格帯で飲み物から食事まで提供されているそうなので、時間がある方は是非、立ち寄ってみることをお勧めします。
■補足
こちらから店内の雰囲気やメニューを確認できます。
Le Royal Cafe:公式サイト
余談ですが、さすがベルギーと思った情報を1つ!
ベルギーにあるカフェではコーヒーやスイーツだけでなく、基本「ビール」も飲めます!
Le Royal Cafeでもビールなどアルコールが提供されているので、甘党じゃないからカフェに興味ない!という方も満足できるはずです。
そして最後に!!
忘れてはいけない情報として、アントワープ駅構内のツーリストインフォメーション(観光案内所)でアントワープシティーカードが購入できます!
じっくり観光される方は、美術館や博物館など多くの観光スポットに並ばずに入場できるだけでなく、アントワープ市内を走るバス・トラムもフリー乗車可能になるアントワープシティカードの購入を忘れないように。
詳細は公式サイトで確認できます。
Antwerp City Card
※日本語なし。オンライン購入も可能です。
私の場合は日帰り観光なので1日券を購入しましたが、27€でした。
(当時レートで3,386円)
意外とお高いので、事前に行く場所を数カ所に決めている方は各観光施設の入場料と比較することをお忘れなく!
もちろん、私の場合は元が取れるように観光してます!笑
フランダースの犬に縁のある聖母大聖堂を観光!
アントワープ観光でまず最初に訪れたのが、聖母大聖堂(ノートルダム大聖堂)です!
写真を撮るのに苦労しましたが、ベルギー最大のゴシック様式の教会となります。
高さにして123mもある聖母大聖堂の鐘楼は『ベルギーとフランスの鐘楼群』としてユネスコの世界遺産に登録されています!
※2005年時点で合計56の鐘楼がまとめて登録。
「世界遺産」という言葉に弱い私にとっては必見のスポットですが、何より冒頭でお伝えした、フランダースの犬の作品で頻繁に登場する最も訪れたかった場所です。
旅行記を続ける前にちょっと!
観光を楽しくする為に「フランダースの犬」について簡単にポイントだけ押さえてお伝えします!
【フランダースの犬を要約】
主人公のネロは2才のころに両親を亡くし祖父と一緒に貧しい生活をしていました。
そしてフランダースの犬であるパトラッシュが虐待されて道端に倒れているところを介抱してからは3人での生活が始まります。
牛乳配達で生計を立てていたネロは絵を描くのが好きな少年であり、将来は有名な画家になって豊かな生活を送ることを夢見ていました。
そんなネロは、オランダが誇るバロック絵画の巨匠であるルーベンスに憧れており、彼の『キリストの昇架』と『キリストの降架』という作品が展示されている聖母大聖堂を訪れますが、拝観料を支払うお金がないため絵画を見ることができずにいます。
またネロの友達のアロアは裕福な家庭でしたが、彼女の父親コゼスは身なりの汚いネロのことを好ましく思っておらず、冷たい態度を取ったりネロの悪い噂を流し、段々と村人からも避けれれるようになります。
そんなある日、アントワープでコンクールが開催され、最優秀者には賞金が与えられることを知り、コンクール用に絵を描き始めますが結果発表の12月24日の1週間前に祖父が病気で亡くなってしまいます。
悲しみに暮れるネロとパトラッシュですが、コンクールに入賞しないと家賃を支払うお金がありません。そしてコンクール結果発表の当日に市庁舎を訪れましたが、残念ながら落選。
途方もなく村に戻る途中で大金の入った財布を拾います。そして財布をネロの友達であり大好きだったアロアの家に届け、パトラッシュに食事を与えて休ませてほしいと言って家を後にします。
実はこの財布はアロア家の全財産であり、村中を探し回って見つからずに戻ってきたコゼスはネロの優しさに気付き、彼を家族と共に養うすることを決意します。
そして滞納で家を追い出され、帰宅する家のなかったネロは猛吹雪の中、飢えと体力の消耗がありながらも聖母大聖堂まで歩いて向かいます。そしてパトラッシュもネロの身に危険が迫っていると感じて家を飛び出し、ネロの後を追って聖母大聖堂に向かいます。
パトラッシュが聖母大聖堂に到着すると体力の限界に達していたネロは倒れ込んでいます。ネロは瀕死の状態でしたが本日は12月24日のクリスマスであり、これまでカーテンで隠されていたルーベンスの絵画「キリストの降架」をついに拝観することができ、最期は失意の中、天国に旅立つ描写で終わりを迎えます。
以上がフランダースの犬を大雑把にまとめた内容です。
けっこう頑張って要約したつもりですが!笑
私同様に、幼い頃に小説やアニメで知った方も多いと思いますが、フランダースの犬はハッピーエンドでは終わらない、悲劇の物語。
文章を書きながら、物語のストーリーに憎悪が芽生えたのでコゼスは敢えて、さん付けしてません!笑
またコゼス同様にアントワープの住民についても作品であまり良い印象で書かれていないこともあり、フランダースの犬はベルギー人からは人気があまりないそうです。
個人的な感想として、フランダースの犬はハッピーエンドで終わらないうえに人間の醜さや取り返しのつかない現実を揶揄しているように思えて、万人受けする名作とは思ってませんが、大人がとにかく泣きたいときに観る映画としてお勧めします。
Amazonプライムに未登録の方は無料視聴も可能です。
フランダースの犬が今なら30日間無料!
旅行記から話が逸れましたが、、、
ここからは聖母大聖堂を訪れた模様を紹介します!
まずはフランダースの犬で多く登場する聖母大聖堂の雰囲気から!!
1352年に建設され約170年後の1521年に完成したゴシック様式の教会は重厚な雰囲気があります。
そして何と!
ルーベンスの祭壇画はこちらに、
3点も展示されています!!
まずは中央の祭壇に掲げられている絵画から!
こちらはルーベンス「聖母被昇天」です。
フランダースの犬ではネロが教会を訪れて唯一、鑑賞できたルーベンスの作品であり、アニメ版ではマリアの慈愛に満ちた姿を母親に重ねた描写で登場します。
またルーベンスは聖母被昇天と同名の作品をいくつか制作しており、今回の100日間の旅でも訪れた、ウィーンの美術史美術館でも展示されています。
違いが気になる方はこちらで確認できます。
また直近だと昨日にオランダのデン・ハーグで訪れたマウリッツハイス美術館にも実は、「下絵」が展示されています!
聖母被昇天はルーベンスの数ある作品でも人気の絵画ですが、個人的には聖母大聖堂の作品が本来あるべき場所(教会)にあったことでより一層、感動できました。
そして続いて、ネロが銀貨を払えずに拝観できなかった待望の作品について。
こちらはルーベンス「キリストの昇架」です。
1610年−1611年に完成した作品であり、「キリストの降架」とは対になる作品。
そして最後に!
主人公ネロが唯一、念願叶って死の間際に鑑賞できたルーベンス「キリストの降架」はこちらです!
ネロがずっと観たくてみたくて仕方のなかった作品となりますが、現実ではフランダースの犬の描写とは違ってカーテンで隠されてない為、私たちはいつ訪れても鑑賞できます。
ルーベンスの絵画はフランダースの犬を知らなくても感動を与えますが、私自身は物語を知ったうえで作品鑑賞したので、より思い入れ深かったです。
私は日本人であり、そんな裕福でなくとも気軽に旅行できる自由もあります。私自身の境遇が恵まれていることに改めて気付かされ、また人生を無駄にしてはいけない!と強く思いました。
ちなみに、大聖堂のすぐ側にはネロとパトラッシュのオブジェが設置されています。
フランダースの犬では凍えるような寒さのなか、ネロとパトラッシュが一緒に横たわっている悲しい描写でしたが、こちらでは暖かいブランケットが掛けられているように感じ、安らかに眠りについてるようで気持ち的に少し救われました。
マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館で絵画鑑賞!
時刻は午後3時過ぎ。
続いて訪れたのは聖母大聖堂から徒歩5分の距離にあるマイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館です!
ちょっと美術館に名前が覚えにくいですが、それもそのはず。
貴族であり美術収集家でもあったマイヤー・ファン・デン・ベルグの個人コレクションが彼自身の邸宅でそのまま公開されている為、美術館に彼の名前が付いています。
私がこちらを訪れた目的はただ1点!
ピーテル・ブリューゲル(父)の「悪女フリート」を鑑賞する為です!!
※息子も画家で同姓同名なので(父)としています。
絵画が好きな方であればブリューゲルという名前を聞いたことがあると思いますが、主に風景画を描いたフランドル地方(現在のオランダ)の画家であり、アントワープにも長きにわたり住んでいました。
「バベルの塔」を描いた画家といえば知っている方も多いかと思います。
こちらはオーストラリアの首都ウィーンの美術史美術館が所蔵している作品です。
先ほどルーベンスの「聖母被昇天」でも紹介しましたが、美術史美術館は名画の宝庫なので、絵画好きはこちらの記事をご参考に。
そして私が訪れた2019年はたまたまですが、ブリューゲル没後450周年ということで、これまで修復作業や他の美術館に貸し出しされていた「悪女フリート」が美術館に戻ってくるという奇跡が。
あいかわらず、旅行限定ですが強運を持っています!笑
前置きが長くなりましたが、、、
「悪女フリート」はこちら!
地獄をイメージしたような絵画ですが、中央下に大きく写っている女性が悪女フリート。
悪女フリート(Dulle Griet)はフランドル地方に伝わる諺において「意地の悪い女」、「ガミガミ怒鳴る女」の代名詞とされており、同時に女性軽視な発言としても使用されていた言葉です。
悪女フリートにまつわる諺には以下のようなものがあります。
「彼女は地獄の前で略奪し、無傷で戻ってくる」、「地獄に行くなら剣を持って行け」、「クッションの上で悪魔を縛る」、「地獄から戦利品を持ち帰ろうとする者は、悪女を連れて来るのがよい」、「女はひとりでも騒々しく、二人で多くのトラブルを、三人寄れば大祭り、四人で喧嘩、五人揃えば軍隊、六人いれば悪魔も戦う武器を知らない」などである。
Wikipediaより引用
絵画では悪女フリート以外にも多くの女性が描かれており、怪物からの略奪行為が描写されています。
(怪物は男性を具現化しているとも)
そしてブリューゲルは16世紀当時の男尊女卑の思想がまだ強かった時代において、女性軽視や抑圧に対する反抗が少しずつ起きだした状況を揶揄して「悪女フリート」を制作したのではないかとされています。
ぼやけて見づらいと思いますが、女性が力強く攻撃的でかなり乱暴な作品は、良い意味で、忘れたくても思い出すほどのインパクトがありました。
余談ですが、
マイヤー・ファン・デン・ベルグさんはドイツの蚤の市でタダ同然で絵画「悪女フリート」を手に入れたそうです。
マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館には彼の個人コレクションが展示されてますが、単なるお金持ちではなく目の肥えた美術収集家だったことが伺えます。
また私が訪れた時期は展示されてませんでしたが、ピーテル・ブリューゲル(子)の「ベツレヘムの人工調査」も所蔵されているので、今後訪れる際は是非、こちらもチェックしてください。
※父による「ベツレヘムの人工調査」はベルギー王立美術館が所蔵してます。
ルーベンスハウスの豪邸さに驚く!
時刻は午後3時半ごろ。
続いて訪れたのは、マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館から徒歩5分の距離にあるルーベンスハウスです!
聖母大聖堂のエピソードでも紹介しましたが、
【ルーベンスの人物像を解釈】
- バロック絵画の巨匠として生前からずっと人気者!
- 絵画は歴史、肖像画、風景画、祭壇画なんでもござれ!
- 絵画だけでなく版画のデザイン、式典の装飾、建築設計も余裕!
- 7カ国後を話せるほど語学が堪能で、外交官としての役割を担い貢献!
- 外交官として大活躍し、スペイン王とイングランド王からナイト爵位を授かる!
- ヨーロッパ中の王族・貴族を顧客に持ち、工房も画商ビジネスも共に才能を発揮!
ちょっと前に流行った、プロフィールをあえて階段式に!笑
数々のエピソードがスーパーマンぶりを物語っていると思いますが、社交的で芸術家としてだけでなく経営者としても大成功したルーベンスは画家として最も成功した人物だと思っています。
みんな大好きゴッホもですが、絵画は生前ではなく死後から人気が出る場合が多いなか、30代から既に人気者で、かつ金も地位も名誉もあるルーベンスについては別記事で詳しく紹介する予定なのでお楽しみに!
少しでも知識がある方が観光は楽しめると思うので、前置きとして簡単に紹介しましたが、ここからは旅行記の続きに戻ります!
ルーベンスハウスは1610年にルネサンス様式の邸宅を購入し約5年かけて増改築し、デザイン、設計をルーベンス自身が手掛けたとされています。
入口は少し狭く感じましたが、自宅としてだけでなく工房としての役割もあったので、多くの弟子たちが分担作業で絵画制作をしていた場所でもあります。
ルーベンスは当時から大人気の画家であり一人では対応できないほどの注文依頼が殺到した為、現在でも1,500点以上の作品が存在しますが、大半の作品はこちらのルーベンスハウスで制作されました。
これだけ多くの絵画が制作できたことからも、量産体制がいかに成功したかが分かるかと思います。
こちらではルーベンスの作品だけでなく、宮廷画家として有名なアンソニー・ヴァン・ダイクなど弟子たちの作品も展示されており、また家具や調度品も当時のままの状態であるので、大成功を収めたルーベンスの暮らしぶりも垣間見れます。
こちらが「画家の王にして、王の画家」の寝室です!
ん???
ベッドが小さくないですか??
王様のように、だだっ広い部屋で巨大なベッドに寝ていると思ってたので、なんか期待はずれ感がありました。
実はこれには理由があり、当時の風習として消化や血行を良くするために上半身を起こして寝ることが良いとされていた為です。
私、訪れたときはそんな風習を知らず、窮屈な寝た方でドラえもん状態じゃん!と、笑ってしまった自分が恥ずかしい!笑
またルーベンスは画商として美術収集家でもあったので、邸宅にはギャラリーもあって当時も美術館のような雰囲気がありました。
そして地元の有力者や彼の友人を招く来賓の為の部屋も豪華で、まさしく成功者の豪邸。
最後にルーベンスハウスで必見の絵画2作品を紹介します!
まずはルーベンス「自画像」です!
ゴッホやレンブラントは数え切れないほど自画像を描いていたので、多くが現在でも残されています。
が!?
ルーベンスはたった4作品しか自画像を描いていません!!
ルーベンスハウスに展示されている絵画はその中でも最も有名な自画像であり、大変貴重なので訪れた際はお見逃しなく!
そして続いてはルーベンス「楽園のアダムとイヴ」です!
アダムとイヴを題材にした絵画はルーベンスだけでなく多くの画家に
よって描かれていますが、こちらの作品はベルギービールのヒューガルデンの禁断の果実のラベルとして使用されています!
実際の作品と違って、アダムがビールジョッキを手に持つパロディとなりますが、17世紀頃の絵画作品が現代でも嗜好品として世の中に浸透していること驚きました。
日本でも意外と安くオンライン購入できるのでご参考に。
※飲んだ後にビール瓶を飾っても良さそうです!
邸宅を出ると、外には広大な庭園が待ち構えていました。
今でもですが、アントワープ市内の一等地にも関わらずこれだけの規模の庭園があり、改めて豪邸ぶりを再認識。
ルーベンス没後に邸宅は改装されましたが、庭園とアトリエを繋ぐポルチコやパビリオンのデザインは当時のまま残されています。
ルーベンスハウスはルーベンスが亡くなるまで約30年間、自宅兼アトリエとして使用されていた大邸宅ですが、絵画だけでなく、個人的に好きな画家であるルーベンスの暮らしぶりも知ることができて大満足でした。
■耳寄り情報
現在コロナ禍で海外渡航が難しい状況ですが、ルーベンスハウスでは360度バーチャルツアーが用意されています。
さらに嬉しいことに無料で楽しめます!
気になる方は下記URLからどうぞ!
聖ヤコブ教会でルーベンスのお墓を発見!
時刻は午後4時ごろ。
アントワープには多くの教会がありますが、どこも美しい。
そして、ヤコブ教会を訪れた目的は、先ほどから度々、登場しているルーベンスのお墓参りをする為です!
偉大な画家のお墓はどんな感じだろう??
ルーベンスはアントワープの地で1640年に62歳で亡くなっており、こちらの教会には彼とその親族のお墓があります。
ルーベンスハウスの豪邸さからも分かるように、きっとルーベンスの墓も豪華だろうと思ってましたが、実際はどうだったのか?!
これより紹介します!
聖母大聖堂(ノートルダム大聖堂)も同じくゴシック様式の教会ですが、個人的にはこちらの聖ヤコブ教会の方が好きな雰囲気。
16世紀から18世紀にかけてアントワープの著名人の地区教会として、貴族の礼拝堂や遺骨が埋葬されており、ルーベンスのお墓以外だけでなく、1,300以上のお墓と4,500人以上が埋骨されている大規模な教会との事。
そして、正面にある祭壇裏の埋葬礼拝堂にルーベンスのお墓はありました!
めちゃめちゃ神々しい!!
訪れた時間が良かったからか、お墓に日差しが差し込んでいます。
お墓に飾ってある絵画はルーベンスの「聖人に囲まれたマリア」です。
※「聖母子と聖人たち」とも呼ばれる絵画です。
この作品はルーベンスが自分のお墓に飾るために制作した作品です。
自分の為に描いた作品は自画像以外に知らなかったので、不謹慎な気もしますが記念撮影を。。
日本の墓地だと何となく暗いイメージがありますが、ルーベンスのお墓はアントワープの一等地に建つ聖ヤコブ教会の中でも一際良い場所にあり、きっと安らかに親族と共に眠りについていると思います。
■補足
ルーベンスは聖ヤコブ教会に自分自身の墓を建てることを望んでいましたが、彼の死後に妻によって「ルーベンス一族の墓」として建てられました。そのため、ルーベンス以外に親族の遺骨も埋葬されています。
ロコックス・ハウスで絵画を鑑賞!
時刻は午後4時半過ぎ。
次に訪れたのは先ほどのルーベンスハウスから徒歩10分の距離にあるロコックス・ハウスです。
ロコックス・ハウスは、コラス・ロコックス (1560-1640) が1603年から亡くなるまで住んでいた邸宅であり、ロコックス家が所有するコレクションを17世紀当時の状態を再現しつつ展示している美術館です。
フランダースの犬でも登場する、主人公ネロが死の最期にようやく拝観できたルーベンス『キリストの降架』の制作依頼をした人物です。
ロコックスはルーベンスの良き理解者でありパトロンでもありましたが、そんな彼は美術収集家として、ルーベンス以外にもヴァン・ダイクやブリューゲルなど多くの作品を所有しており、ロコックス・ハウスで一般公開されています。
こちらでは私がお勧めする絵画作品を2点紹介します!
こちらは1595年制作のピーテル・ブリューゲル(子)『ネーデルラントの諺』です。
ブリューゲル作品として有名な絵画ですが、こちらは父親が制作した絵画を息子が模写した作品となります。
本家本元のオリジナルはベルリン国立絵画館が所蔵しておりますのでご注意を。
そして、もう1点はこちらの祭壇画です!
こちらはヘメッセン『最後の審判』です。
本来は、アントワープにある聖ジェームス教会に飾られる祭壇画となりますが、教会が修復中の為、現在はロコックスハウスで鑑賞することができます。
正直、誰もが知るような有名絵画はありませんが、他にもアントワープ出身のフランドル絵画の画家の作品など、数多く展示されているので、アントワープが17世紀においても芸術の街として栄えていたことを知ることのできる場所としてお勧めします。
■補足
2021年時点ではロコックス・ハウスの隣にある画家のスナイデルスの邸宅と繋げてリニューアルされており、『スナイデルスとロコックスの家』(Snijders & Rockox House)として一般公開されています。
またスナイデルス自身の絵画も展示されています。
マルクト広場(グロートマルクト)の周辺を散策!
時刻は午後5時。
ロコックス・ハウスから徒歩2分の距離にある聖チャールズ・ボルメオ教会(Saint Charles Borromeo Church)を訪れましたが、こちらもルーベンスに縁のある観光スポットです。
教会の外観の装飾も美しいと思いますが、実は正面の入口にある彫像やレリーフの建築・デザインをルーベンスが手掛けています!
内装についてもルーベンスが一部携わっており、また彼の祭壇画も教会内に掲げられていましたが、残念ながら18世紀の火事によって焼失。
ちなみに、ルーベンスハウスでは焼失前の当時の教会の絵画が展示されており当時の様子が確認できます。
現在では当時のデザインを再現して完璧に修復されてますが、正面ファサードだけはオリジナルのままなので是非、訪れる方はチェックしてください。
続いてマルクト広場を訪れましたが、
またしても衝撃的な光景が!
アントワープ中心部にあるマルクト広場はブリュッセルの世界遺産グランプラスのように周りをギルドハウスや歴史的建造物にが囲まれた広場で、とにかく美しい!
手前に写るのはアントワープの英雄であるブラボーの像(ブラボーの噴水)です。
そして勇ましく、手に持って大きく掲げられてれているものは、なんと驚くべきことに「巨人の手」です。。。
街を支配していた巨人をローマ戦士ブラボーが退治した際に巨人の手を切り落として川に投げ入れたという言い伝えがあり、その投げる瞬間になるそうです。
オランダ語で手は(ant)で投げるは(werpen)となり、この逸話を元にアントウェルペン(アントワープ)と街の名前が付いたとされています。
※スへルデ川に堆積した土から土手(aanwerp)ができて名付けられたとする説が最有力です。
そして最後に紹介するのは、グロートマルクトにある市庁舎!
訪れた当時は修復中の為にシートで覆われてましたが、有り難いことに完成後がイメージできるようデザインされていました。
こちらは、フランダースの犬で主人公ネロが絵画コンクールに応募して選考結果を確認した授賞式が行われた場所でもあります。
※現在も市役所としての役割を果たしており市庁舎内は観光できません。
グロートマルクトはアントワープ中心部に位置しており、ほとんどの観光スポットは徒歩圏内にあります。
広場ではレストランも多く、昼食場所としても利用できますが、夜には広場全体がライトアップされるので1泊以上される方は夕食でも訪れることをお勧めします。
最新スポット:DIVAの金庫室はインスタ映え?!
時刻は午後5時20分。
マルクト広場から徒歩2分の距離に『DIVA』という、ダイアモンドジュエリー&シルバー博物館があるので訪れてみました。
こちらは2018年にオープンしたばかりの博物館であり、アントワープシティカードがあれば無料で入場できます。
※アントワープ中央駅から移転
アントワープはスヘルデ川沿いにある港湾都市であり、中世時代から商業・金融の中心地として繁栄してきました。
そしてダイヤモンドの中枢地としても知られており、現在でも多くのジュエリーショップが街の至るところに建ち並んでいます。
正直、アントワープシティカードがなければ訪れてませんが、、意外と楽しめたので時間がある方は訪れることをお勧めします。
施設は宝物庫のような雰囲気でした。
もちろん、ダイヤモンドも!
※レプリカでした
アントワープは当時からダイヤモンドの研磨技術も優れていたそうですが、アクセサリーが単に展示されているだけでなく、映像を通してアクセサリーの製造過程を知ることもできます。
最後に、個人的に訪れて良かったと思えた場所がこちら!
こちらは金庫室のレプリカとなりますが、分厚い扉など厳重に保管されていたことが伺えます。
写りはともかく、、撮影スポットとして良さげです!
一般入場は12ユーロとちょっとお高いので、訪れる際はアントワープシティパスの購入を是非、検討しましょう。
※12-25歳は7ユーロです。
デ・コーニンク醸造所でベルギービールを堪能!
時刻は午後6時半ごろ。
かなり多くの観光スポットを訪れましたが、いよいよ最後です!
アントワープ中心部からトラムを利用して約20分の距離にあるデ・コーニンク醸造所を訪れました。
実は、こちらを訪れる予定だったのでアントワープシティカードを購入しましたが、ビール好きの方は必見の観光スポットです!
ブリュワリーツアーが月曜日以外の毎日開催されており、14€でデ・コーニンク醸造所の歴史とビールを堪能できます!
※オンライン予約の場合は12€です。
ということは!?
アントワープ市内の主要スポットとこちらのデ・コーニンク醸造所を訪れる場合は、アントワープシティカード(1日券:27€)を購入すれば間違いなく、元が取れます!!
■営業時間
午前11時-午後19時
※ツアー自体は約30分となります。
私の場合は到着した時点で既に最後のツアーが始まってましたが、スタッフさんに参加をお願いしたら最終組に混ぜて頂きました!
ここまで来て参加できないのは辛いところなのでラッキーでしたが、遅くても18時半までには到着するようにプランを立てましょう。
ツアーの途中と最後に醸造所直のビールを堪能できましたが、ツアー自体も趣向が凝っており、思った以上に楽しめました!
それぞれの部屋に特徴があり、子供さんが一緒でも退屈しなそうです。
日本語ガイドはありませんが、英語がわからなくても映像や音響効果でアトラクションとして楽しめるはず。
私自身は工場見学など意外と好きなので、ビールが製造される過程が知ることができて満足。
そして、ツアーの途中でビールも飲めて大満足!
ツアー終了後には、デ・コーニンク醸造所に併設されているバーでも好きなビールを頂けます。
そして私がチョイスしたのはこちら!
デ・コーニンク醸造所の名前が銘柄となっていたので無難かなと。
またツアー代金に試飲サービスが含まれていますが、飲んべえさんは追加料金を払えばもちろん、おかわり可能です!笑
ツアーに参加されなくても普通にビールと軽食も可能で、またツアー以外にも色んなパッケージがありました。
アントワープでベルギーの地ビールを気軽に堪能できる場所はデ・コーニンク醸造所のみとなるので是非、ビール好きの方は旅程に含みましょう。
ブリュッセルに戻り、世界遺産グランプラスを散策!
時刻は午後9時過ぎ。
アントワープから鉄道でブリュッセルに戻りましたが、アントワープ観光は午後8時前にすべて終了となりました。
私が訪れた時期は6月だったので午後9時でもまだ日が暮れておらず、世界遺産グランプラスに明るい時間に訪れることができたので雰囲気をお伝えします!
広場は石畳になってますが、雰囲気的に観光客だけでなく地元の方々も地べたに座って会話を楽しんでる様子。
昨日は夜中に訪れましたが、明るい時間ではまた違った雰囲気です。
グランプラス全体をパノラマ撮影しましたが、本当に美しく、世界一美しい広場と言われる所以にも納得。
最後に、明るい時間帯のグランプラスを360度、動画で撮影したので気になる方はチェックしてください。
まとめ:ベルギーのアントワープ観光|フランダースの犬の舞台を散策!
本日はアントワープ観光を中心に紹介しましたが、日帰り観光の割に、けっこうアグレッシブに行動したかなと思います。
冒頭でお伝えしたように、今回はアントワープシティカードを利用しているので実際にどれだけお得になったか、参考までにご紹介します!
【アントワープで訪れた観光スポットと入場料】
- アントワープ中央駅:無料
- 聖母大聖堂:8ユーロ ※
- マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館:8ユーロ ※
- ルーベンスハウス:8ユーロ ※
- 聖ヤコブ教会:3ユーロ
- ロコックス・ハウス:8ユーロ ※
- DIVA(ダイヤモンド博物館):12ユーロ
- デ・コーニンク醸造所:14ユーロ
※25歳未満の方は6ユーロとなります。
上記がアントワープシティパスを利用して訪れた観光スポットとなりますが、合計で61ユーロとなりました。
そして、アントワープシティカードの1日券は27ユーロ。
つまり!?
34ユーロ(約4,250円)もお得でした!!
少し急ぎ足で回りましたが実質、約7時間かけて観光スポットを訪れているので、午前中の早い時間から観光開始すればさらに多くの観光スポットに入場できるはずです。
意外とお高いアントワープシティカードですが、じっくり観光する予定の方は間違いなくお得になるので是非、購入することをお勧めします。
記事の途中で、フランダースの犬について紹介しましたが、Amazonプライムでも視聴することができるのでリンクを共有します。
とにかく泣きたい時に観るアニメとしてもお勧めできますが、アントワープの教会や市庁舎などの観光スポットや街並みを事前チェックすることもできますよ。
そして実は明日からは、ベルギーを後にしてフランスに移動します!
フランスにおいても多くの観光スポットを観光しているので、明日以降の記事、そして過去の旅行記についても読んでいただければ嬉しいです。
というわけで本日は以上です!
本記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
私の記事が面白いと思ってくれた方、
『一人旅』をクリックしてほしいです!
そしてまた戻ってきて欲しいです!!笑
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