奇跡のメダイユ教会(The Chapel of Our Lady of the Miraculous Medal)はパリにあるカトリック教徒の聖地であり、最近ではパワースポットとして旅行ガイドブックでも取り上げられています。
有名な観光スポットではないので「奇跡のメダイユ教会」について初めて知った方もいるかもしれませんが、メダイユとは英語では『メダル』のことで、奇跡のメダルにまつわる修道院であり聖堂となります。
そして、奇跡のメダイユをこの目で見たいと思った方は驚かれると思います!
なんと!?
奇跡のメダイユは、
実はお土産として購入できます!!自分用だけでなく家族、友人へ贈られても喜ばれるフランス観光のお土産としてお勧めできるので、今回は奇跡のメダイユ教会で購入できるお土産や予算、そして歴史から観光の見所と行き方まで詳しくご紹介します!
- そもそも奇跡のメダイユってなに?!
- お土産として何が売ってるの?予算は??
- 奇跡のメダイユ教会の見所と行き方が知りたい!
本記事が少しでも参考になれば幸いです。
奇跡のメダイユ教会について
奇跡のメダイユ教会は「不思議のメダイの聖母の聖堂」としても紹介されています。
パリ観光のお土産として奇跡のメダルをお勧めしますが、まず始めに「なぜ奇跡のメダイユと呼ばれているのか?」について教会の歴史を含めてご紹介します。
奇跡のメダイユ教会の歴史
元々は、1633年に聖ヴィンセンシオ・ア・パウロと聖ルイズ・ド・マリアックによって、貧困に苦しむ人々を支援する慈善団体として愛徳姉妹会が創立されました。
そして1815年に聖堂が建設された後、奇跡のメダイユ教会と呼ばれる所以となった出来事がシスターであるカタリナの前に起こります。
カタリナ・ラブレは1830年の4月21日、24歳のときに修愛徳姉妹会の修練院に入会し、同年に3度にわたり聖母マリアからお告げを受けます。
聖母マリアは、身につけた人に大きな恵みを与えるためにメダイユを創るようにカタリナに託し、細かいデザインもお告げの中で伝えられました。
カタリナは、聖母マリアが聖堂に出現したこと、そしてメダイユを創ることを託されたことを司祭に相談し、大司祭の許可を得た2年後に1,500個が人々に配布されることに。
1832年当時はコレラが流行しており、2万人以上の死者を出していましたが、メダイユを身に着けた人々から快癒の報告が聞こえたことで配布数を増やします。
1834年には50万個以上が配布されたことでコレラ患者が激減し、また狂犬病やその他の病気に罹った人々も回復に向かったことで、メダイユを身に着けた人には奇跡が起こる、幸福が訪れる不思議のメダイユとして世界中に知れ渡り、現在では奇跡のメダイユ教会として多くの信仰を集めています。
- 1876年にカタリナが亡くなるまでに、累計10億以上のメダイユが配布されたとされています。
奇跡のメダイユについて
奇跡のメダイユは聖母マリアからカタリナに託されたお告げをもとに、忠実にデザインされています。
【表面:画像左】
聖母マリアが地球の上に立ち、蛇の頭を踏み砕いたデザインとなっており、蛇は悪魔や悪霊など「悪」の象徴とされています。1830の刻印はカタリナの前に聖母マリアが出現された年号となり、メダイユの周りには「Ô Marie, conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours à vous.」(原罪無くして宿り給いし聖マリア、御身に寄り頼み奉るわれらのために祈り給え)と祈りの言葉が刻まれています。
【裏面:画像右】
十字架はイエス、「M」はマリア、「I」は”immaculata”で無原罪の意味、12の星はイエスの12の使徒を意味するとともに教会のシンボルです。2つの心臓のうち、いばらで覆われた心臓(左)はイエス、剣で貫かれた心臓(右)はマリアのものを表しています。
- 教会とは、キリストを愛することを意味しており、洗礼を受けた人はみな自分の心をイエスとマリアの心に合わせて、キリストの使命に与るよう招いています。
- メダイユはキリストとマリアのように 自分を捧げるまでに至る「愛」の道を進むように我々のの良心に呼びかけています。
奇跡のメダイユ教会で購入できるお土産について
奇跡のメダイユ教会ではメダイユを実際に購入することができます。
こちらで販売されている「正式」なメダイユは郵送やネット販売はしておらず、奇跡のメダイユ教会を訪れないと入手できません。
※メダイユ自体は他の教会や有名ブランド含めて世界中で売られています。
奇跡のメダイユ教会の売店では全ての方が「同教会が頒布するオリジナル」を購入することができるので、自分用だけでなくご友人や家族にも贈り物として購入されると喜ばれると思います!
私が実際に購入したメダイユはこちらです!!
色は金、銀、ブルー、グリーンがあり、大きさも大小それぞれ種類が豊富でした。
私はブルーの小さめなメダイユと金のちょっと大きなメダイユを購入。
サイズはもっと大きなものがありましたが、ネックレス用だと少し目立つくらいで良さそうかなと。
100円玉よりちょっと小さいサイズ感です。
気になるお値段ですが、
なんと!?
1個あたり3〜4ユーロ(約350〜500円)です!
めちゃめちゃ安いです!!
さらに小さいメダイユだと10個入りで5ユーロなども販売されているので実質0.5ユーロ、日本円で約60円から購入できます。
そしてお値段から理解できると思いますが、
営利目的で販売されているわけではありません。あくまでも奇跡のメダイユを頒布する目的で提供されています。
奇跡のメダイユ教会では「奇跡のメダイユ」は転売してはいけないことになっていますが、ギフトとして親しい友人や家族に渡すことは容認されています。
ただし!?
残念ながら、ネット販売で高額で取引きされているのが現状です。
転売されたメダイに「神の御加護」はないとされており、オンラインでの購入はお勧めしません。
知らないうちに転売業者の儲けに加担することになるので、デザインを参考するだけにしてください。
メダイユには小さな穴がついているので、ネックレスやブレスレット、キーチェーンとしてご自身でも簡単にアレンジできるかと思います。
男性の場合は財布にそのまま入れておくのもアリですよ!
■補足
売店では他にも奇跡のメダイユだけでなく、ロザリオや絵ハガキ、聖カタリナの絵本なども販売されています。
近くにシスターがいる場合は、購入した商品に祈りを捧げてもらえます。
奇跡のメダイユ教会の観光の見所
奇跡のメダイユについて紹介しましたが、教会にも多くの見所があります。
まず建物内部について紹介!
入口から建物に入ると、敷地は細長く奥行きがあります。
左側には奇跡のメダイユ教会の歴史の記録が描かれたレリーフが何枚も展示されており、中央右側には先ほど紹介した奇跡のメダイユを販売する売店があります。
そして礼拝堂は奥の左手にある建物の2階です。
敷地も狭く、こじんまりとした教会かと思いきや、階段を上がると想像以上に立派な教会に驚かされます!
正面に描かれた淡いブルーの装飾が印象的な教会ですが、カトリック教徒の聖地なだけあり、多くの聖遺物が礼拝堂に保存されています。
写真の右奥に見える祭壇は、1876年に没した聖カタリナ・ラブレを祀っており、腐敗していない状態でご遺体が眠っております。
カトリック教徒において、聖人は死後も身体が腐敗しないとされており、聖カタリナも名前のとおり、死後に聖人に列聖されています。
左側に見える祭壇では愛徳姉妹会を創設された、聖ヴィンセンシオ・ア・パウロを祀っています。
そして、こちらの祭壇にある聖遺物箱の中には、未だに腐敗していない聖ビンセンシオ・ア・パウロの「心臓」が納められています。
気になる方は是非、自分の目で確かめてください!
奇跡のメダイユ教会の行き方と基本情報
奇跡のメダイユ教会はパリの7区に位置しており、最寄り駅の地下鉄10、12号線のセーブル・バビロン駅(Sevres Babylone)より徒歩3分。
地下鉄を出てすぐ見える老舗デパ-ト「ル・ボンマルシェ」(LE BON MARGHE)の本館と食料品館の間の沿道(Rue du Bac)を歩いて1分ほどで到着します。
教会の入口は少し分かりづらいので下記の画像を参考に。
教会は建物の奥にあり、開館時間でないと教会内に入ることができないので注意してください。
- ボン・マルシェは『世界最古の百貨店』です。1階にはイートインスペースもあるので軽食に立ち寄っても良いかもです!
- 人気観光スポットのサンジェルマン・デ・プレ教会から地下鉄メトロで1駅(7分)、徒歩のみでも15分の距離にあるので一緒に観光することをお勧めします!
■基本情報
- 住所:140 rue du Bac 75340 Paris Cedex 07(Google マップ)
- 電話番号:+33 (0)1 49 54 78 88
- 開館時間:午前7時45分~午後1時、午後2時半~午後7時
- 定休日:なし
- 入場料:無料
- HP:公式サイトはこちら(日本語対応)
■補足
- 火曜日は昼休みなし、祝日は開館・閉館時間を要確認
- お土産を購入できる売店は営業時間が異なります。
- ミサの時間帯(午前8時半、10時半、お昼12時半)は礼拝堂などの見学が制限される場合があります。
- 開館時間は公式サイトで確認できます。
まとめ:パリ観光のお土産にお勧めです!
奇跡のメダイユ教会は聖母マリアが出現したカトリック教徒の聖地であり、礼拝堂の美しさも見所の1つですが、本日はパリ観光のお土産としてお勧めできる「奇跡のメダイユ」に焦点を当てて紹介しました。
聖母マリアのペンダントやブローチ、そしてロザリオなどはファッションとして身に着けている方も多いかと思いますが、奇跡のメダイユ教会では歴史に裏付けられた「同教会が頒布する奇跡のメダイユ」を入手することができます。
我々は日本人なので、ほとんどの方はキリスト教でなく仏教を信仰されているかと思いますが、個人的な意見としてファッション感覚で身につけても良いと思っています。
キリスト教徒でなくても、メダイユを身につけることで祈る気持ちや愛を意識することができれば意義がありますし、心が救われるかと思います。
最後に1つだけ!
奇跡のメダイユ教会には多くのカトリック教徒が信仰のために礼拝に訪れます。
我々にとっては観光スポットですが、くれぐれも訪れる際は信仰の妨げになるようなことだけは慎みましょう!
というわけで本日は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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