トルコ観光でぼったくり・詐欺に注意!巧妙な手口とは?!【実体験】
トルコは首都イスタンブールの世界遺産をはじめ、トルコ料理も世界三大グルメの1つであり、世界でも有数の観光大国。トルコ人も親日家でフレンドリーな方が多いとされていますが、実は日本人をはじめ旅行者を狙った、ぼったくりや詐欺も横行しています。
特にこの記事を読んで欲しい方
- 一人旅の方
- 海外旅行の経験が浅い方
- 旅行中の出会いを楽しまれる方
今回は、トルコ観光で気を付けてほしい「ぼったくり・詐欺被害」について、なぜ騙されてしまうのか?事例から対策まで含めて紹介します。そして旅慣れた方も、目次にあるなぜ騙されるのか?【巧妙な手口とは】だけは目を通してください。
私は幸いにも実被害には遭いませんでしたが、怪しいトルコ人から度々声を掛けられて、危うくトラブルに巻き込まれる可能性がありました。ちなみに、気付いたのは絡まれた時ではなく、後になってからです。これからトルコ観光を予定していて本記事に辿りついた方は被害事例をまずは理解して、少しでも安心した観光ができることを願います。
① トルコ観光におけるぼったくり・詐欺について
残念なことに、旅行者とくに日本人を狙った詐欺はトルコに限らずどこでも起きています。
自分は絶対に騙されない!!
と考えている方が大半だと思いますが、詐欺師は「私は詐欺師ではありません」なんて風貌・態度では現れません。フレンドリーに、そして親切そうに絡んできます。トルコは過去の日本政府の人道的な対応もあり親日家が多い国の1つです。そのため、本当に親切心から日本人旅行者を歓迎しているトルコ人もいますが「すべてが良い人ではない」ことを必ず、肝に銘じてください。
【私が共有する詐欺被害について】
- 偽警官による金品搾取
- 違法タクシーによる高額請求・盗難
- 睡眠薬強盗
- ぼったくりバー・詐欺
今回は、上記4つを紹介します。特に、3、4は旅慣れた方も注意する必要があります。
偽警官による金品搾取
こちらは警察官を装った犯罪として、トルコに限らずヨーロッパ全土でも頻繁に起きています。事例としては、主に観光スポット周辺を散策している際に「偽札が出回っているので確認したい」と言って突然、声を掛けてきます。そして財布の中身を見せるように命令されて、紙幣を確認中に何枚か抜かれるという手口になります。
警察官(偽)は、レプリカの制服や警察手帳を持っている場合もあり、見た目だけでは気付けないです。また金品搾取だけでなく「パスポート強盗」の可能性もあります。いきなり警察官に声を掛けられると動揺するかと思いますが、まずは冷静になることが大事です。
【対策】:偽警官による金品搾取
- 警察官に声を掛けられても動揺せずに冷静になる
- ツーリストポリスなど緊急連絡先をメモしておく
- 警察署もしくは交番でしか命令に応じない
私はこれまでに50ヵ国近く旅をしてきましたが、このような被害は一度もありません。偽札が蔓延しているから現金を確認したい?現地人に職務質問するならまだしも旅行者に対して偽札の確認をすることは明らかに不自然です。また旅行者は必ずパスポートを携帯する必要がありますが、何かしらの違法なことをしていない限り、パスポートチェックされることは無いに等しいです。
違法タクシーによる高額請求・盗難
タクシー強盗にも注意する必要がありますが、最近ではどこの国でも「Uber・Grab」などの配車アプリを利用できます。旅行する際は事前に配車アプリが利用できないか確認してインストールすることで未然に防ぐことができます。運転手は自分の免許証や車両情報をアプリに登録する必要があり、移動する際のタクシー代も表示されるので、乗車時にタクシー代の支払いで揉めることもありません。また何かトラブルがあった際には、相手(運転手)を割り出すこともできるので、大きな被害に遭う可能性は低くなります。
注意してほしい時は、配車アプリで車が捕まらない場合。その際は、近くに停車しているタクシーや白タク(非正規のタクシー)に乗って移動することを考えると思いますが、ピンチの時こそ冷静に。「タクシーメーターが改ざんされていて法外な金額を請求された」という被害が多いですが、これで済めばまだ良い方です。
特に酷い事例としては、目的地に向かう途中でエンジントラブルが起こったと嘘をつかれて、運転手から「車を停車させて車の後部を手で押してほしい」と頼み、車外に出て手伝っている最中に急発進して車内の荷物を強盗するという手口もあります。こちらを防ぐ方法は難しいですが、白タクなど配車アプリを利用できない際は、「荷物をトランクに入れない」「外に出る必要がある場合は荷物も一緒に持ち出す」ことを徹底してください。
【対策】:違法タクシーによるぼったくり・窃盗
- 配車アプリを利用する
- 路上に停車しているタクシーに乗らない
- 白タクに乗らない
‐ 乗車前にタクシー(ナンバープレート)を撮影
睡眠薬強盗
騙される旅行者が後を絶たない状況であり、外務省からも注意喚起されています。
こちらは名前の通り、睡眠薬を使った強盗のことで、知らない間に飲み物に睡眠薬を混入し、眠らせている間に貴重品を全て盗む犯罪です。訪れたバーやクラブなどの飲み屋で知らない人に「一緒に飲もう」と声を掛けられるなら怪しいと考えられるかもしれませんが、昼間の公園や路上でも被害が発生しています。お酒に限らず、ジュースでも起こりうるため注意が必要です。
ぼったくりバー
こちらはバー(Bar)で行われるぼったくり・詐欺として、トルコで頻繁に起きています。Googleレビューでも高評価だったり、一般的なバーで被害に遭うことは稀ですが、主に観光スポットや道ばたで声を掛けられて一緒に付いていった際に「良い店を知っている」という形で連れていかれることになります。お店に入ると、勝手にお酒や料理などを注文をされて最終的に高額な支払いを請求される被害になります。そして払えないと拒否をしても、店の関係者が威圧的な態度で支払いを要求。場合によっては、暴力を振るわれる可能性もあります。補足ですが、お店と一緒に入店したトルコ人は基本的にグルです。自分も騙された!と知らなかった一般客のフリをするケースもあり、実際に騙されたことに気付かない場合もあるので本当にたちが悪い詐欺として注意してください。
会計時に高額な請求をされた際に、その詐欺師もいくらか支払います。そして、こんなことになって申し訳ないと被害者面をして残りの支払いを迫ってきます。
どちらにも共通することですが、残念ながら持っている現金は全て奪われます。そしてクレジットカードを持っている場合はクレジットカード決済も店舗の機械、もしくはATMでお金を下すように要求されます。
【対策】
- 多額の現金、クレジットカードを持ち歩かない
- 限度額を減らしたカードを用意する
- 夜遊びをする際はパスポート原本を持ち歩かない
被害に遭われた場合の対策として、現金は少額、夜遊びをする際はクレジットカードを持ち歩かない、掲載する場合でも「カード利用・キャッシングの限度額を10万円程度に抑えたカードを1枚のみ携帯する」などで被害を最小限に抑えることができます。もしくは不要にクレジットカードを携帯しないようにしてください。「暗証番号を忘れた」と言って逃げる方法もありますが、無事に開放される保証はありません。
またパスポートの不携帯は違法ですが、夜遊びをする際はパスポートコピーだけ携帯しましょう。別のブログ記事で、「現金がないのでホテルに戻る」という逃げ方を紹介していたりしますが、人質ならぬ、物質として、パスポートを支払いが終わるまで没収される可能性があります。1円も取られない方法ではなく、被害を最小限に抑える方法を取ってください。暴力を振るわれてケガしてはせっかくの旅行が台無しになります。
② なぜ騙されるのか?【巧妙な手口の事例】
主な手口としては、観光スポットなどを散策している最中にフレンドリーに親切そうに声を掛けてきます。これは夜に限らず、真昼間でも起こります。
観光時に絡まれる際の会話事例
・ハロー!あなたは日本人ですか?
・あなたは旅行者ですか?
・写真を撮りましょうか?
・ライターを貸してくれませんか?
・私は日本が好きです。勉強しています!
・日本人の友達がいます!(写真を見せる)
・オススメの観光地をフリーで案内します!
③ 最後に【騙されないための対策】
ここまで読まれて、少し嫌な気持ちにさせてしまってと思います。トルコについて印象悪く書きたくありませんが、これから訪れる方が安全に旅行を楽しんで頂けるように、注意喚起したい想いで紹介しています。
【トルコで被害に遭いやすい場所】
- トルコ観光地全域
- トルコ観光地全域
- トルコ観光地全域
あえて強調しましたが、トルコの第1の都市、イスタンブールだけでなく観光スポットのあるすべてで起きています。言い換えると、それだけ簡単に騙されてしまう方が多く、旅行者をカモにするビジネスとして悪巧みをする人はどこにでも存在しています。
イスタンブール観光においては旧市街だけでなく、新市街の繁華街周辺も十分注意してください。
私が実際に詐欺師と遭遇した場所はこちら⇩
- スルタンアフメット広場 (2回)
- ヒッポドローム周辺
- イスタンブール歴史地区のレストラン街
驚くかもしれませんが、私の場合はたったの2日間で4回も詐欺のターゲットにされていた可能性がありました。
トルコは、危ない場所なのか?!
そのように思わせたかもしれません。
結論、油断さえしなければ大丈夫です。現地の方との交流も旅の醍醐味の1つですが、以下を守るようにしてください。
【騙されない為の対策】
- 観光客とわかる見た目を避ける
- 写真撮影を依頼する際は旅行者に
- 無料・奢ると言われても付いていかない
- 場所を離れる際は付いていかない
- 店員さん以外から飲み物を貰わない
- 夜間だけでなく昼間も警戒する
- そもそも話しかけてくる人の相手をしない
親が子供に「知らない人には付いていくな!」と安全な日本でも言われると思いますが、海外でも当然のこと。騙す人間はフレンドリーな立ち振る舞いで油断させます。極論ですが、声を掛けられても『無視』することが最大の対策です。なかには本当に親切なトルコ人もいるので、誘いに乗っても問題ない。と判断する場合であっても心の片隅に、危険なリスクが伴っていることを忘れないように。
また詐欺師は、ターゲットが現地在住者か、短期旅行者なのか確認します。これは恐らく観光客は騙されても泣き寝入りする方が大半だからだと思われます。服装が派手な格好は避ける、ブランド物や高級時計など高価なアクセサリーを身に付けないことで未然に被害を防ぐことに繋がります。
そして、その場で仲良くなった後に「一緒にバーに行こう」「近くのライブイベントに参加しよう」「(お礼に)1杯ご馳走したい」など誘われたときは注意。睡眠薬強盗やぼったくりバーに連れ出される可能性が高いです。また飲み物は店員さん以外から渡された際は要注意。睡眠薬が混入している可能性もあるので、好意でドリンクを勧められても断る勇気を。最後に、夜の繁華街や風俗街だけでなく、どこでも被害に遭う可能性があることを理解し、さらに昼夜関係なく警戒するようにしてください。先ほどの例でいうと、睡眠薬強盗はバーなどの飲み屋だけでなく、真昼間の公園の広場でも起こります。むしろ、私が体験した4回はすべて昼間の出来事です。真昼間に獲物(ターゲット)を探して、夕方から夜にかけてトラップを仕掛けるケースが多いように感じました。
詐欺師は良い人を装うので悪人面をしていません。特に、旅慣れている方。そして英語が少し話せる方は注意してください。日本人狙いで、片言の日本語で絡まれた場合は、「詐欺かもしれない!怪しい!!」と疑うことができますが、ずっと英語で話してくるパターンもあり、心から親切な人なのか、詐欺師なのか、判断が難しいです。
私の体験談として、後になって詐欺師を気付きましたが、ずっと英語で会話してくるケースが2回ありました。私は英語がペラペラではありませんが、ある程度の会話はできます。そして英語が通じると「現地の人とコミュニケーション取れてる!」と嬉しく感じてしまい、時間が空いていたら、話に乗って騙されていたかもしれないです。トルコ観光の終盤で足が疲れていたこと、翌日は早朝から行動する予定だったのでそのときは断りましたが、もし元気な状態であれば「1杯くらいなら!」と安易に誘いに乗って被害に遭ったと思うので本当に運が良かったです。
そしてこの出来事が起きた瞬間では、私自身も実は詐欺に遭う手前だったと気づいていません。2回目の詐欺師に絡まれた際に同じ会話をされたので、その時に気付くことができました。
もし現地の人と行動を共にする場合は、同じホテルに滞在する旅行者や、勤務先や連絡先を知っているなど、身元がはっきりしている人に限定してください。騙されてからでは後の祭りです。
最後に補足です。4回あった詐欺師との会話で3回にわたり同じトークがあったので共有します。
私は大阪に住んでいる「あや」という日本女性と友達です。
この文言がトーク中に出てきたら100%、ぼったくり・詐欺のターゲットにされています。
口酸っぱく伝えますが、くれぐれも注意してください。
今回は楽しい内容ではありませんが非常に大事なことなので記事にしました。
なぜ私に4回も詐欺師が絡んできたのか?!
- 旅行者と認知された
- 日本人と思われた
- 一人で行動している
- タバコを吸う
これらが考えられます。
単独行動しているので、声を掛けやすい。そしてバーまで連れ込んだ際に一人を狙ったほうが脅しやすいといった理由があるのではと思います。
また日本人に限らず旅行者が騙されるターゲットにされていると思いますが、「日本人=金持ち、騙せやすい、NOと言えない」などカモにされやすいイメージを持たれている気がします。
ちなみに、日本人以外の外国人は知らない人に絡まれても「あからさまに嫌な顔をする」「はっきり NO!」と断ります。
最後になりますが、
本記事はトルコ人に対して批判しているわけではありません。大半のトルコ人は観光客そして日本人に対して親切だと思いますが、一部の悪い人間がいることを頭の片隅に入れておいてほしく、注意喚起として記事を作成しました。
今回は楽しい記事ではありませんが、こちらのブログでは旅行記や旅の参考になる情報も掲載しているので、そちらも一読して頂ければ嬉しいです。
トルコを観光する際はくれぐれも今回の内容を忘れずに、そして楽しい旅行になることを切に願います。
では!